この記事では、回送中に交通事故を起こしてしまった場合の対応方法と、ドライバーに発生する責任についてわかりやすくご紹介します!
公道でも私有地でも、車を運転している以上、事故のリスクはゼロではありません。いざというときに慌てないために、ぜひ最後までチェックしてくださいね!
1. 交通事故が起きたら?基本対応手順
事故が起きたら、まず落ち着いて、次の手順で対応しましょう。
- 自分の安全を確保する
- けが人の確認と応急処置を行う
- 110番通報(事故状況(場所、けが人の有無、物損状況)、氏名、連絡先、会社名を伝える)
- けが人がいる場合は救急車も手配
- 他の車両の通行を妨げないよう車を移動
- 配車担当者(または会社)へ連絡(事故状況、警察へ通報済か、相手方の情報(わかれば)などを報告する)
- 必要に応じて交通整理
スマホを使用すると、通報時にGPSで位置情報も伝わるので安心です。
2. 回送中でもドライバーに責任が発生します
回送中に事故を起こした場合、保険手続きやお客様対応は基本的に会社が行います。
このとき、会社が契約している保険(業務用保険)が適用され、個人の自動車保険は使われません。
しかし、免責金額など一部の費用はドライバーが負担するケースが多いので注意が必要です。
自動車保険には「免責金額(自己負担額)」という仕組みがあり、例えば5万円や10万円など、一定額までは保険を使ってもドライバー自身が支払うことになります。就業規則や車両管理規定、業務委託契約書などを事前にしっかり確認しましょう。
さらに、重大な過失がある場合や契約内容によっては、損害賠償責任を問われる可能性もあります。
3. 契約形態による責任の違い
雇用契約の場合、基本的に会社(使用者)が事故の責任を負います。ただし、故意や重大な過失(例:飲酒運転、スマホ操作)などがあった場合は、ドライバーに請求されることもあります。
業務委託契約の場合は、独立した立場で仕事を請け負っているため、事故の責任も原則ドライバー自身が負う形になります。会社によっては業務委託ドライバー向けに特別な保険を用意している場合もあります。
4. 各業界での回送業務の特徴と注意点
レンタカー会社の場合
レンタカーの回送は、営業所や駐車場、時々整備工場、お客様宅への移動が中心。短距離でリスクも比較的低めです。雇用契約が多く、会社の責任でカバーされるケースがほとんどです。
回送専門業者の場合
雇用契約と業務委託契約が混在しています。保険には加入していますが、免責負担や賠償責任は契約形態により異なります。特に業務委託の場合は内容をよく確認しておきましょう。
自動車整備・販売会社の場合
こちらも回送業務はありますが、車両ごとにかけられた保険を使うことが多いです。整備・販売業者の信用を損なわないためにも、細心の注意を払って運転しましょう!
5. まとめ:回送中の安全運転がすべて!
車両を安全に、確実に指定された場所へ届けることが回送業務の最も大切な使命です。
焦らず、慌てず、安全第一を心がけていきましょうね!
6. 注意!0対10の事故でも負担が発生する場合があります
例えば、停車中に後ろから追突される「10対0」の事故でも、預かった車両に損害が出た場合は、免責金額の負担が発生する可能性があります。
個人の保険で付けられる「免責ゼロ特約」は、回送業務では基本的に適用できないため注意しましょう。

ベテランドライバーでも油断は禁物。定期的に休憩を取り、集中力を保ちながら運転しましょう!
7.さらにステップアップするために
自分に回送ドライバーが向いているか不安な方は、チェックシートも参考にしてみてくださいね。
また、各都道府県警察が公開している事故マップも参考になりますよ。
東京都の場合はこちら→「警視庁事件事故発生マップ」
交通事故には金銭的な負担(民事責任)だけでなく、程度に応じて免許の点数(行政責任)や罰金など(刑事責任)も伴うことがあります。
まとめ:安全運転で、楽しく仕事を続けよう
楽しく安全な運転を心がけながら、ドライバーとしてステップアップしていきましょう!
安全運転で、今日も素敵なドライブを!